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波多江 仰紀; 長島 章; 北村 繁; 柏原 庸央*; 吉田 英俊*; 内藤 磨; 山下 修; 清水 和明; 佐久間 猛*; 近藤 貴
Review of Scientific Instruments, 70(1), p.772 - 775, 1999/01
被引用回数:62 パーセンタイル:93.65(Instruments & Instrumentation)JT-60UにおけるYAGレーザトムソン散乱測定装置は、炉心級プラズマの電子温度・密度分布の時間変化の測定を行うために開発された。YAGレーザは、繰り返し率10Hzの装置を、近年50Hzに改造し、現在15空間点を20msの周期で測定している。逐次分光干渉フィルター型のポリクロメーターでは、電子温度は、20eVから10keV程度までの測定が可能で、ディスラプションにより電流消滅中の低温プラズマから、臨界クラスの高性能負磁気シアプラズマまで、幅広い温度レンジでの測定が行われている。トムソン散乱光を検出するAPD(アバランシェフォトダイオード)は、その感度が温度に大きく影響を受ける。そのため、本装置では電子冷却素子を用いた温度制御により、APD素子の温度を一定に保ち、常に安定した感度を確保しているのが特長である。
波多江 仰紀; 長島 章; 吉田 英俊; 内藤 磨; 山下 修; 北村 繁; 風間 大介*; 的場 徹; 小野瀬 義昭*
Fusion Engineering and Design, 34-35, p.621 - 624, 1997/00
被引用回数:7 パーセンタイル:52.72(Nuclear Science & Technology)JT-60UにおけるYAGレーザトムソン散乱測定装置はプラズマ放電中の電子温度(Te)と電子密度(n)の空間分布の連続的な時間変化を測定するために現在整備中である。測定レンジは20eV≦Te≦20keV、510m≦n≦210mで、測定点は20点の測定が行えるよう設計しており、現在空間点5点が測定可能である。本装置では近赤外領域の散乱光を測定するため、(1)背景光にはH線のような強い輝線スペクトルがない。(2)観測窓のくもりによる影響が少ないなど測定上のメリットがある。APD検出器は温度により感度が変動するので、本装置では電子冷却素子でAPD素子の温度を0.1C以内の精度で制御し感度が一定になるようにした。初期データからは負磁気シア放電時に見られる内部輸送障壁の内外のデータを得るなど局所的なTe、nの時間変化を10Hzの時間分解能で捉えることができた。
石田 真一; 伊世井 宣明; 佐藤 正泰
JAERI-M 92-111, 19 Pages, 1992/08
JT-60Uトカマクにおいて、低雑音プリアンプを内蔵した新しい検出器システムを開発し、それを用いた20チャンネル・グレーディング・ポリクロメータ計測装置(GPS)によって、電子サイクロトロン放射(ECE)測定を行なった。分解能や雑音レベルに関するGPSの性能が述べられている。局所磁場を求めるために平衡解析を組み合わせたECE測定を行なうことによって、平衡配位と鋸歯状振動の反転位置の関係が矛盾なく説明できることがわかった。これに基づいて、小半径で規格化した反転半径の逆安全係数依存性、およびm=1モード振動の観測結果を示した。内部崩壊の前兆振動に対して行なったECE像再構成に関する予備的な結果から、三日月形のm=1磁気島とホットスポットの形成が明らかになった。
石田 真一; 長島 章; 佐藤 正泰; 伊世井 宣明; 的場 徹
Review of Scientific Instruments, 61(10), p.2834 - 2836, 1990/10
被引用回数:21 パーセンタイル:85.81(Instruments & Instrumentation)JT-60において、局所的な電子温度を測定するために、20チャンネルのグレーティング・ポリクロメータを製作した。85-100GHzの周波数範囲の電子サイクロトロン放射光の異常モード2次高調波を測定するミリ波帯分光器として、クロス・ツエルニターナ型を採用し、迷光の低減を計った。広い範囲のトロイダル磁場(Bt=2.0-4.8T)に対応できるように、両面回折格子を用いている。回折格子角度は、Bt値に応じて、ショット間に自動的に制御されている。回折光は、20チャンネルのInSbホット電子ボロメータで検出し、それらの素子は、長期連続運転ができる冷凍機で、4.3Kに冷却している。分光器の分解能は、/~130に達し、これは、中心での空間分解能~2.3cmに相当する。38mに及ぶミリ波伝送には、オーバサイズSバンド導波管を用いて、本測定システムの総合透過率として、~0.01を得ている。